【バスケ 練習メニュー スキル】リバースターンのもらい足

本記事では、私が実際にスペインのバスケの現場で見てきた「生の」練習メニューをそのまま掲載しております。

是非皆様のバスケチームでもこの練習をそのまま取り入れて頂いたり、アレンジしたりして、スキルアップに役立て頂きたいです。

大事なことは練習メニューを知ることではなく、練習メニューをどのように用いて選手を育成していくかに尽きます。一貫した目的意識を持ってバスケットボールに取り組んで頂ければこの上ない喜びです。

 

ボールミートの技術 〜リバースターンの貰い足〜

練習のジャンル

スキルトレーニング(動き方)

実施 していた年代

U-10(ミニバス)カテゴリ

練習の目的

  1. ゴールに対して背を向けた状態から、ゴールに正対する方法を学ぶため
  2. オフェンスの態勢(トリプルスレット)に素早く移行できるようにするため
  3. ディフェンスのプレッシャーが強いときに用いることを学ぶため

必要な道具

  • 3人につき、ボール1つ

練習内容の説明

スタート時

  • サイドラインに3人組で並びます。ボールを持った選手(①)はエンドライン側のコーナーに立ちます。
  • ①から②にパスを出します。①はパスを出したら、センターサークルを目掛けて走ります。
  • ②はコートの内側を向いた状態でパスを受けます。その時、パスを出す①側の足(このケースでは右足)を1歩目として着地します。この時、「ピッ」と声を出します。
  • パスを受けた②はすぐに、左足を床につけるタイミングで③にパスを出します。この時、「パッ」と声を出します。
  • ②はパスを出したら、①の隣のコーナーを目掛けて走ります。

パス後

  • パスを受けた③は走ってきた①に対してパスを出します。③はパスを出したら、逆サイドの45度付近(3Pラインがあれば外側)を目掛けて走ります。
  • この時、①は貰い方(※)に注意します。
  • (※)ゴールに背中を向けた状態で貰うのではなく、ゴールに正対した時に③に近い方の足から着地するようにボールを受けます。つまり、身体を反転(リバースターン)させながら、このケースでは右足から着地します。この時、「ピッ」と声を出します。2歩目(このケースでは左足)を着地させる時には「パッ」と声を出します。2歩目を着地させた時に、しっかりとパワーポジション(もしくはトリプルスレット)のスタンスを取るように意識します。
  • パスを受けた①は走りこんでくる②にパスを出します。①はパスを出したら、このケースでは左サイドの45度を目掛けて走ります。
  • ②はパスを受ける際に、先ほど説明した①の貰い方(※)と同様のことを行います。

フィニッシュ時

  • パスを受けた②は走りこんでくる③にパスを出します。
  • ③はパスを受ける際に、先ほど説明した①の貰い方(※)と同様のことを行います。
  • パスを受けた③は以下を行います。
    1. ドリブルしてレイアップをします。その際に、「ピッ、パッ」とステップ時に声を出すことを忘れないようにしましょう。(①はダミーディフェンスとなります)
    2. 1対1をします。(①は本気でディフェンスします)

ココがPOINT!

  • 最初はゆっくりで問題ないので、リバースターンを丁寧に行いましょう。フロントターンよりも、ボディバランスを崩しやすいので、その場で身体を反転させて「1、2」で着地するなど、段階を踏ませるのも良いでしょう。
  • ステップができるようになったら、パワーポジションのスタンスを意識させましょう。リバースターンは主に、ディフェンスのプレッシャーが強く、ゴールに正対してミートができない状況で使う技術です。ゴールに正対し、最終的にはアタックできることが目指すべきゴールですので、ふわっと腰が浮いてしまわないように気をつけます。
  • スタンスも正しくできるようになったら、流れるようにパスを繋げるように練習します。テンポよくボールが回るようになれば、実戦でも逆サイドへの展開がスムーズに行えるようになります。

 

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