【バスケ オフェンス】1対1最強の技!「プルアップジャンパー」の極意

究極の個人技 プルアップジャンパー

 

本記事では、究極の個人技ともいえる「プルアップジャンパー(ジャンプシュート)」について、使うべき状況やそのコツ、注意点などを、ドリブルを突いてからシュートを決めきるまでの過程を段階に分けて解説しています。

 

残り10秒、1点ビハインド。TOPでボールをゆっくりと突きながら、その瞬間を待っているエース。残り5秒から急激に加速し、相手の最もディフェンスの上手い選手との1ON1へ。さっきまで大歓声だったアリーナの観客は息をのんでその瞬間を見届ける。ディフェンスの一瞬のスキを突いて空中に放たれたボールは美しい弧を描き、その途中にブザーが鳴る。アリーナにいる全ての人がそのボールの行方を追う。ネットに吸い込まれた、そのゲームが決した瞬間にアリーナは熱狂と歓喜と悲哀が渦巻く…。

 


 

バスケットボールの本場アメリカの世界最高峰リーグ、NBAで良く見られるラストプレーの瞬間です。バスケットボールでは個人技のスキルが勝敗を決することが少なくないと以下の記事で持論を述べました。
ひらめき画像 【バスケ 哲学】 バスケットボールってどんなスポーツ…?

 

その中でも特にプルアップジャンパーは自分のタイミングで打てるため、最後のシチュエーションには好まれます。相手ディフェンスとゴールを決めるそのタッチにだけ集中すれば良いからです。それ以外の雑念は捨てきることが出来ます。ブロックされないシュートであれば、練習すればするほどその成功確率は近づいていき、そこに戦術は不要です。決めれば良いのですから。だからこそ、NBAの最後の攻撃は1ON1によるプルアップジャンパーが多いのです。戦術に勝る絶対的な個人技だからこそです。

 

でも一体どうしたらあんなにピッタリと着いているディフェンスを振り切って難しい体勢からシュートを決めることが出来るのだろう…?

全ての技術は基礎の習得からです。NBA選手らの技術は滑らかすぎて一瞬のうちに何が起きているか分かりませんが、それらもあくまでも基礎技術の組み合わせでしかないのです!

「ローマは1日にして成らず」です。

 

それでは早速、その最強の武器「プルアップジャンパー」について学んでいきましょう!



プルアップジャンパーを狙う状況

「最強の個人技」と紹介はしましたが、各選手がポコポコ勝手にジャンプシュートを打っていたら試合には勝てません。プルアップジャンパーは高難度な技術である為、キャッチ&シュートよりも精度は劣りますし、効率よく点数を稼ぐならゴール下やレイアップシュートで簡単な得点を狙うべきです。

そこでプルアップジャンパーを狙うべき状況をいくつかピックアップしてみました。

  1. マークマンが距離を詰めてこない時
  2. マークマンを抜き去っており、ヘルプがゴール下から出てこない時
  3. マークマンを抜ききれていないが急激なストップに対応できないと予想した時
  4. 残り時間(24秒や各ピリオド)が5秒以下など僅かな時間で得点を狙う時

 

 

ドリブル中~ドリブルを止めるまでのポイント

  1. ディフェンスの状況をみる(マークマン・ヘルプ)
  2. スペースがどこにあるのか把握する
  3. なるべく自分の一番得意なステップで踏み切れるようにする

 

 

プルアップジャンパーに移行する為の主なステップ(ストップ)

以下に挙げるステップを用いると、プルアップジャンパーに繋げやすいです。

 

ストライドストップ

スピードでズレを作りたい場合

ジャンプストップ

判断するまでの時間に余裕があり、ジャンパーを放つかどうかディフェンスの様子を見たい場合

ヘジテーション(スタッターステップ)

ディフェンスをフリーズさせたい場合

ステップバック

ディフェンスとの間にスペースを作りたい場合

ロールターン(ターンアラウンド)

ディフェンスがどちら側からシュートするか読ませないようにしたい場合

 

其々のステップのポイントに関する詳細は以下の記事をご参照ください!
【バスケ オフェンス】点を取る為のステップの種類 巧みなステップでノーマークでシュートを打とう!

 

 

踏切の基本

次にストライドステップの踏切の基本について解説をしていきます。

 

1歩目に体重を乗せ、スピードを殺します。この一歩は出来る限り大きく低く踏み込むことが大切です。その大きな縦のステップにより、ディフェンスは垂直方向ではなく、水平方向に意識が向く為、ブロックへの一歩が遅れやすくなります。踵から着地し、腿裏のハムストリングスと大殿筋当たりを意識すると良いでしょう。これを強くするには「ランジトレーニング」がおすすめです。

2歩目は前足部(母指球付近)がフロアに接地した瞬間に地面の反発を利用するイメージで真上に跳ね上がります。1歩目の水平方向への推進力をこの2歩目で垂直方向へと変化させる為です。大事なのは跳ね上がるタイミングです。このタイミングが地面からの反発と重なればより速く、より鋭く、より高く真上に跳び上がることが出来ます。

ただ、脚力が無いと、この2歩目でも確りと止まり切ることができず、身体が前後左右に流れてしまいます。両脚に均等に体重がかかることが理想ではありますが、そうならないケースの方が多いです。その為、自分のシュートスタンスよりやや広めで踏み切ると良いでしょう。個人差はあるので、あくまでも目安です。



踏切のステップ(右利きのケースで解説します)

左右(右前パターン)

左足→右足の順でストップし、止まった際に右足が前にスタンスが取れているパターンです。右ドリブルからのストップでこのスタンスとなることが多いです。ただ、ヘジテーションを入れる場合、左ドリブルからこのステップとなるのが基本です。それはヘジテーションで相手ディフェンスをフリーズさせた場合、ヘルプハンドとなる左手でボールをプルアップした方がボールを持ち変える必要が無く、セットまでがスムーズになる為です。

このスタンスの場合は、「スピードを如何に殺さずに垂直方向に変換できるか」がポイントです。ゆっくりとしたステップであれば精度は上がりますが、ディフェンスを振り切ることはできません。前述の「踏切の基本」をマスターできるまで反復練習を積み重ねましょう!

 

右左(右足前パターン)

右足→左足の順でストップし、止まった際に右足が前にスタンスが取れているパターンです。左ドリブルからのストップではこのスタンスとなることが多いです。気を付けるべきポイントは同じです。ヘジテーションの場合は右ドリブルとなることが多いですが、シュートハンドでのプルアップとなる為、難易度が上がります。

 

左右(左足前パターン)

身体の横から肩の上に被せるようにしてボールを構える必要があります。また、シュートモーション中に右足が前になるように態勢を整える必要があります。相当なボディバランスが必要になるため、確りとしたパワーポジションスタンスから体幹を意識したジャンプが必要になります。

以下動画の2分36秒のシーンのようにポンプフェイクを入れながら様子見をするケースが大半です。何故なら、この左前のスタンスは非常に難しく、出来る限りそのまま打つのではなく、ステップを入れて右足前に踏み替えたいからです。高難度なので、沢山練習する必要があるでしょう。


 

右左(左足前パターン)

基本的にこのスタンスでのシュートを好んで打つ右利きの選手はいません。シュートハンドがディフェンスに近くなり、さらに足のスタンスが逆になっている為、とても不安定なシュートになります。それでも打つ場合は若干後方に体重をかけてディフェンスとの間に上手くスペースをクリエイトする必要があります。ファールを受けながら、といったイレギュラーなケースで用いる可能性はあるかもしれませんが、おすすめはしません。

 

両足ストップ

両足で止まり切れずにもう一歩を必要としてしまっては全く意味が無くなってしまいます。比較的判断するまでに余裕がある場合に選択するステップなので、少しスピードを緩め、パスフェイクなどを入れながらディフェンスを揺さぶる意識を持った方が良いでしょう。

 

片足(左脚踏切が殆どです)

右利きの選手であれば左脚踏切が基本です。そしてこのステップはターンアラウンドから好まれて用いられます。NBAでは2018-2019シーズンに引退したドイツ出身のダーク・ノビツキー選手が好んでこのステップを多用していました。

 




 

ボールの上げ方・位置

ボールを上げる時が一番無防備になります。良いディフェンスはその無防備になった瞬間にボールをスナップしてきます。シュートが打てたとしても、ボールを触られるとオフェンスは嫌な気持ちになりますし、極端にシュート成功率が下がります。

その為、なるべく自分の身体にボールを近づけて、沿わせるようなイメージで移動させて頭上にセットするようにしましょう。自分の身体に近づけることでメリットが2点あります。

  • ボールコントロールがしやすくなる
  • 相手が手を出してきた際に、自分の身体に接触する可能性が高くなり、ファールを誘える

(補足)肘を張ってディフェンスの手が引っ掛かるように上げることが出来ればFTの獲得を狙うこともできますが、力みやすくなる為、少し上級者向けのテクニックになります。

 

また、ジャンピングシュートを放つかジャンプシュートを放つかによって、シュートまでの身体のバランスの取り方が異なります。ジャンプシュートであれば、不安定な状態から跳んでしまっても空中で態勢を立て直してシュートに持っていくことが可能ですが、ジャンピングシュートの場合はシュートを打つまでにシュート態勢を整えておく必要があります。

しかし近年では、ジャンピングシュートを好む選手が増加傾向にあります。確りと判断をしたうえでなければシュートを打つことはできませんが、リリースが早く、一瞬のスキを見逃さずに放てるメリットがあります。また、前者はメリットに言い換えることも可能で、きちんと「判断が出来た上で放つ」ため、無理やりシュートを放つことが少なくなり、成功率も上昇する効果も期待できます。NBA屈指の3Pシューターであるステファン・カリーは、正にその典型例でしょう。

 

 

ココがPOINT!

最後に、シュートを決めきる為のポイントを3点紹介したいと思います。

いくら綺麗にシュート態勢に持っていくことが出来たとしても、決めきらなければ打つ意味がありません。

  1. 自分のリズムを作ること
  2. 自分の間合いを作ること
  3. バンクシュートで勢いを殺すこと

冒頭にもご紹介した通り、プルアップジャンパーは個人技です。なので、打つべき状況が来たならば、自分のリズムと間合いだけを考えて、気持ちよくシュートを打つことが何よりも大切になってきます。その他の雑念や判断はシュートを打つという選択をする前までにして、プルアップジャンパーを打つと決めた瞬間に消し去りましょう。

 また、45°など、角度がある場合はバンクシュートを用いることも得策です。なかなか勢いを殺しきることが難しく、力加減をコントロールすることが難しいシチュエーションは多くあります。その場合には、ボードを使うことによって勢いを殺しましょう。そうすれば、シュートが入らなかった場合でもリバウンドに行きやすくなります。

これは2018-2019シーズンで引退してしまった、通称「FLASH(閃光)」ことドウェイン・ウェイド選手が好んで使用していたスキルです。




まとめ

如何でしたでしょうか…?

 

個人技であるプルアップジャンパー一つをとっても、マスターするにはこれだけの技術が必要になります。あくまでも基礎的な部分のみのご紹介なので、細かい部分はもっともっと沢山あります。

 

しかし、全ての驚くムーヴ(動き)は基礎技術の反復と組み合わせに寄るものです。

これらの基礎がみっちり体得できた時にはもうあなたの周りには敵がいないかもしれません。そうしたら、もっと細かい部分を突き詰めていきましょう!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です