【バスケ 練習メニュー コーディネーション】サークルドリブル鬼ごっこ⇨ドライブの基本

本記事では、私が実際にスペインのバスケの現場で見てきた「生の」練習メニューをそのまま掲載しております。

是非皆様のバスケチームでもこの練習をそのまま取り入れて頂いたり、アレンジしたりして、スキルアップに役立て頂きたいです。

大事なことは練習メニューを知ることではなく、練習メニューをどのように用いて選手を育成していくかに尽きます。一貫した目的意識を持ってバスケットボールに取り組んで頂ければこの上ない喜びです。

 

コーディネーション ルックアップドリブル+ドライブの基本

練習のジャンル

コーディネーショントレーニング

スキルトレーニング(ドライブ)

実施 していた年代

U-10(ミニバス)カテゴリ

練習の目的

  1. 周囲を確認しながら、ボールを見ずにドリブルできるハンドリング力を養うため
  2. 周囲を確認しながら、他のプレイヤーのボールを弾き出すスティールのタイミングを掴むため
  3. 一瞬の隙をものにする、直線的なドライブを生み出す「長いドリブル」をマスターするため
  4. タイミングのズレを生み出す「サイドホップステップ」をマスターするため

必要な道具

  • 1人に付き、ボール1つ

練習内容の説明

サークル内ドリブル鬼ごっこ

  • ボールを1人1つ持ち、センターサークルに6人入ります。
  • ドリブルをしながら、他のプレイヤーのボールをサークルの外に弾き出します。
  • ボールを弾き出されてしまった選手は、次に紹介する「直線的なドライブ練習」を左右それぞれの手で1度ずつ行います。
  • レイアップが2回終わったら順番待ちの列に並びます。その間は鬼ごっこの様子を見ながら、ドリブルやハンドリングをします。
  • 常にセンターサークル内に6人いる状態になるように次の選手は入ります。

 

(順番待ちの間のドリブル練習の一例)

  1. レッグスルー
  2. インサイドアウト
  3. インアウトレッグスルー
  4. インアウトレッグスルー⇨バックチェンジ

ココがPOINT!

  • ボールを見ないでドリブルができるようになるためのゲームです。上体を起こしたルックアップでコート全体を見ることを特に意識づけましょう!
  • 強く引きつけるドリブルや細かいドリブルをすれば簡単にボールを弾かれなくなります。それを選手に気づかせてあげられると良いです。
  • 相手のボールを弾こうとしている時が一番無防備になります。逆に言えば、他のプレイヤーはそこがチャンスです。1対1に集中するのではなく、本番の試合と同じように周囲を感じ取ることが大切です。
  • かといって、消極的になっていてはボールは取れません。膠着した状態が続くようであれば、コーチが外からボールにちょっかいを出すなどして状況を変えましょう!

直線的なドライブの基本

  • 上記のサークル鬼ごっこで外に出てしまった選手が行います。
  1. TOPの位置からドリブルをしながら、サイドホップステップで45度付近(3Pライン辺りをイメージ)に斜めに移動します。サイドホップステップは横にスキップするイメージで軽く跳ね上がるステップを指します。
  2. ドリブルは右に行く場合は右手で、左に行く場合は左手でそれぞれ行います。
  3. 45度に着いたらその場でドリブルチェンジを2回行います。「タ・タン」のリズムを意識させて、出来るだけ素早く切り返すように指導します。チェンジの種類は問いません。自由にドリブルさせます。
  4. ドリブルチェンジが終わったら、ゴールに向かって直線的にドリブルを突きます。その時にボールをコントロールできる範囲内で、出来るだけ遠くに投げ出すようにドリブルさせます。これをスペインでは「Largo!(長く!)」と呼びます。
  5. そしてレイアップに持ち込みます。1歩目の時に「ピッ!」、2歩目の時には「パッ!」と声を出しながらステップを踏みます。

ココがPOINT!

  • 上記4番目の「長いドリブル」がこの練習の最大のポイントです。ピックプレーを使ってTOPから直線的なドライブを仕掛けることが多いバスケットが主体となってきているため、「ドライブに行ける」と判断した際に思い切って直線的なドライブができる選手が求められます。そこで躊躇してしまうと、ピックによって出来た一瞬のズレが解消してしまうからです。スプリットドリブルなど、そういった状況をイメージしてもらえるとわかりやすいと思います。
  • そのイメージは自分自身にパスを出す、ということです。ボールを前に投げて、それに追いつくくらいのイメージが良いでしょう!
  • サイドホップステップで跳ね上がるタイミングとボールがコートに跳ねるタイミングが同時になるようにすることがコツです。そのリズム感を体得させましょう。できるのであれば、ショルダーフェイクも組み合わせられると良いですが、流石に難しいと思いますので、レベルを見て実施しましょう。
  • レイアップのステップの際に声を出させるのは「聴覚的」に身体に染み込ませるためです。近年では0ステップや1ステップ、ユーロステップなど、多彩なステップワークを低いカテゴリから身に付けさせることが多くなってきています。ミニバスくらいの年次であれば、リズムで体得させることが可能ですので、声に出してステップを踏ませることを徹底して行います。

 

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