本記事ではスペインのバスケ選手の中で、思わず「上手い!」と唸らされるプレーを連発する選手に共通する技術(スキル)についてご紹介していきます。
※スペインのバスケのスタイルについては以下の記事をご参照ください
【スペイン バスケ】 プレースタイルの特徴や練習のポイントについて徹底解説!
1つ1つのスキルについて細かく上げるとキリがないので、今回は特に日本人選手との違いが見られた3つのスキルについて概要をまとめています。
より詳しい解説が読みたい方は是非noteにてまとめている、こちらの記事をお読みください!
1.状況把握能力
常にコート上をよく見て、どの場所に敵と味方がいて、どの場所に誰もいないかを確認しましょう
- ①広く長い視野(コートビジョン、周辺視野)
- ②フロアバランスを考えた、適切なポジショニング
- ③状況予知能力(先読み)
①広く長い視野(コートビジョン、周辺視野)
「広い視野」、つまり周辺視野でコートの横幅をカバーする
「長い視野」でコートの奥行きをカバーする
ただ、どちらの視野についても、視野を持っていることと正しく判断してパスを通すことができることは別物。
②フロアバランスを考えた、適切なポジショニング
フロアバランスとはオフェンス同士の位置的関係性を指します。
良い状態とは、1人のオフェンスが1ON1を仕掛けた場合に味方の邪魔をせず、且つパスを安全に通すことのできる距離(4m~4.5m)に位置している状態であると考えます。
この関係性を常に無意識で保つことができるようになっておきましょう。
③状況予知能力(先読み)
一歩先を読む力とも言われるこの力ですが、スペインのバスケでは少し意味合いが異なります。バスケを理解することでプレーがどうなるかを論理的に考えているのです。決して”才能”の一言では片付けられません。
2.得点効率の最も高いプレーを選択するバスケ思考力
誰が、どの場所で、どうやったら、一番簡単に得点を決められるか考えてましょう
この能力に含まれるのは、以下のスキルです。
- ①ノーマークなら迷わずシュート
- ②基本的には3Pシュートかペイントエリア内のシュートを選択する
- ③意味のあるドリブルやパスをする(なんとなくプレーをしない)
①ノーマークなら迷わずシュート
シンプルな基本原則です。
そのため、ノーマークになったら全選手が躊躇なくシュートを狙います。速攻の場面でも同様です。勿論じっくり攻めたいと考える方にとっては 「早打ちではないか…」と感じられることもあると思いますが、世界トップレベルのスペインバスケではノーマークの状況ほど貴重なものはないのです。
②基本的にはペイントエリア内のシュートか3Pシュートを選択する
バスケットボールは確率のスポーツではなく、期待値のスポーツです。賢くシュートを選択しましょう。
「ノーマークで打てる状況」もしくは「ゴールに近い場所で打てる状況」を優先して創り出します。
③意味のあるドリブルやパスをする(なんとなくプレーをしない)
スペインのバスケでは「合理的な判断」言い換えると、如何にシンプルで効率の良い点数の取り方を重ねていくかを各選手が自分で考えてプレーすることが求められています。そしてその考えをチーム全員で共有しています。
3.自分と相手の間に”ズレ”を創り出す能力
どうやったら、相手を騙して、それか相手に気づかれないように、ノーマークでボールを貰えるか考えましょう。
この能力に含まれるのは、以下のスキルです。
- ①空間のズレ
- ②時間のズレ
- ③意識のズレ
①空間のズレ
横の幅(距離)や縦(高さ)などの物理的なズレを指します。
②時間のズレ
簡単に言い換えると「タイミングをずらす」という意味です。
③意識のズレ
常に相手の逆をつきましょうこれらは①空間のズレと②時間のズレと密接に絡み合っています。
4.まとめ
シンプルだけど効果的な、バスケットボールの原理原則を理解し、”本質”を突いたプレーをしましょう。
より詳しい解説が読みたい方は是非こちらの記事をお読みください!
紹介したスキルがライバルたちに差をつけられるヒントになればと思います!