本記事では、私が実際にスペインのバスケの現場で見てきた「生の」練習メニューをそのまま掲載しております。
是非皆様のバスケチームでもこの練習をそのまま取り入れて頂いたり、アレンジしたりして、スキルアップに役立て頂きたいです。
大事なことは練習メニューを知ることではなく、練習メニューをどのように用いて選手を育成していくかに尽きます。一貫した目的意識を持ってバスケットボールに取り組んで頂ければこの上ない喜びです。
3分シューティングゲーム 正確なプルアップジャンパーの体得
練習のジャンル
スキルトレーニング(シュート)
実施していた年代
ミニバスカテゴリ
練習の目的
- ゲームスピードでプルアップジャンパーを正確に打てるようにするため
- 自分の得意なシュートレンジ、最も確率が高いシュートを決められる位置を把握するため
- 勝ち負け要素をつけることによって、緊張感の中でもシュートを沈められるようにするため
必要な道具
- ボール 各チーム1つ
- コーン or マーカー 人数分
練習内容の説明
参考図
- 2チームに分かれて行います。
- まず、ゴール下付近にコーンを全て重ねた状態で置いておきます。
- それぞれのエルボーラインの延長上に縦に1列ずつ、2チームが並び、先頭のプレーヤーがボールを所持します。(1チーム4〜5人が適度です)
- 先頭のプレーヤーはコーチの合図でスタートします。ドリブルした後にプルアップジャンパーを打ちます。ただし、ペイントエリアに入ってはいけません。シュートを決めるまでボールを拾って打ち続けます。
- シュートを決めたら、ボールを拾って味方にパスします。
- その後、ゴール下に積んであるコーンを1つ取り、自分のチーム側のコフィンコーナーにある陣地まで移動させます。(陣地:上図の編みかけ丸印箇所)
- ペイント内のコーンが無くなってしまったら、相手チームの陣地に置いてあるコーンを1つ奪います。
- 制限時間3分間で、より多くのコーンを取ったチームの勝ちです。
ココがPOINT!
- 相手よりも早くするためには、「正確にシュートを沈める」や「ドリブルする時間やシュートまでの時間を短くする」といった方法が考えられます。
- 一番の理想はパスを受けたその場からそのままシュートを決めてしまうことですが、それは高難度です。一番ドリブルが少なくて済むエルボー付近から決めることができれば、ドリブルでの移動距離が短くなるため、よりスピーディに次のチームメイトにボールを渡すことができます。しかし、ローポスト辺りのシュートに比べて距離が長いため、確率が低くなってしまうことも考えられます。自身のシュートレンジを意識して、一番得意な場所で正確にシュートを決めるか、素早くプルアップを打って、セカンドショットを確実に沈めていくのか、ゲームに勝つための戦略を個人に考えさせるようにしましょう!