【バスケ 哲学】 バスケットボールってどんなスポーツ…?

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 今回は「そもそもバスケってどんなスポーツなんだろう…」「Bリーグが盛り上がっているのはニュースで聞いたことあるけど、ルールとか複雑でなんだか見に行くハードルが高いな・・・」「ずっとバスケをやって来たけど、バスケは奥が深い。もっと理解したい!」というニーズにお応えできればと思って書きました。

 バスケットボールをやったことのない人でも分かるように書いたつもりですので、是非これを見てバスケの魅力が感じられたらBリーグや学生の試合を観に行ってみてください!

 また、バスケをやっている、やっていた方に向けては、少し哲学チックな題材を織り交ぜた持論をご紹介しています。これらは半年間のスペインでのコーチング留学を経て様々な指導者や有識者と会話をし、練習を見学し、メニューを分析し1から考え直したものです。様々な考え方が存在すると思いますが、スペインバスケのエッセンスを織り交ぜておりますので参考にして頂けると幸いです。

 他のスポーツでは味わえない、「バスケならでは!」の雰囲気を楽しんで頂ければこの上ない喜びです!

 ※自身のレベル感に合わせて読み進めて頂けたらと思います。

1.初心者向け(観戦メイン)

1-1.人数

 バスケットボールは5人対5人で行う球技です。チームで行う球技としては少ない人数での戦いとなります(野球、サッカー、アメフト、ホッケーなどと比較)。

1-2.時間

試合時間は40分です。ただ、10分×4ピリオドというような配分となっており、一定時間でインターバル(休憩時間)に入ります。

 それに加えて「攻撃側には24秒以内に攻めなければならない」という制限時間があります。これらによって、より攻防が目まぐるしく入れ替わる、激しくアップテンポな試合展開になっていることがバスケの魅力の一つです!

1-3.得点機会

 攻防が激しく入れ替わる、ということはその分、攻撃の回数が多くなることを意味します。攻防共に見応えのある試合であれば1試合当たり70~80点の間での勝敗が決まります。
 また、攻撃回数(得点機会)が多いことと5人しかコート上にいないという特徴から、個人の技術が他のスポーツに比べて目立ちやすいことが特徴です。

1-4.その他の魅力

 その他の魅力として、ドラマチックな逆転が多いという点も挙げられます。バスケでは、たとえ残り時間僅かでも流れを掴むことが出来れば、一気に大量得点を重ね逆転勝利を収めることも可能です! 漫画の「SLAM DUNK」をご存知でしょうか…?読んでいない方の為に詳細は割愛しますが、読んでいない方は是非!人生の役に立ちます、間違いないです。
 更に、バスケは屋内スポーツなので、その時の歓声とアリーナ(体育館)の揺れは熱気に包まれて、何とも言えない異空間となります!この感覚は実際に体験しないと分かりません。空気が震える瞬間を是非体感してみてください!

 

 

 次に、ある程度ルールは知っている方向けに、特に今プレーをしている学生向けに書いてみました。バスケを上手くなりたいと思っている人たちに、バスケットボールとはなにか、ということを考えたうえで、何を練習していくかを考えてもらう狙いがあります。

2.中級者向け

2-1.戦術面

 バスケでは、試合の間に攻守が目まぐるしく入れ替わり、得点機会が他の球技に比べて多い特徴があります。また、24秒ルールや8秒ルール、5秒ルールや3秒ルールなど様々な制限時間があり、目まぐるしく変わる状況を短時間で正確に把握し、正しい判断をする必要があります。


 そのような多様な状況の中で「こうなったら、こうする」という判断軸を正しく身に着けていくことが上達の秘訣です。全てのセットプレーを覚えることは不可能です。毎年、毎月、毎日、世界の指導者は勝つために新しい戦術を考えている為です。

 勿論、今後様々なオフェンス・ディフェンスについて紹介はしていきますが、大切な点は「状況を正しく把握、判断する」、これに尽きます。

2-2.技術面

 バスケを上手くプレーする為には様々な技術(スキル、能力)が必要となってきます。別記事でも紹介しましたが、これら3つの目には見えない地味なスキルが、カテゴリが上がるにつれて、大きな差を生み出す力を持っているのは事実です。小さい頃は体格に優れた選手、技術の高い選手が活躍してしまうのは当然のことですが、成長するにつれて、その差は徐々に埋まっていきます。一流のプロバスケ選手たちはとても高いバスケ思考力と戦術を理解する頭を持っています。
 
 シュートを沢山決める為に、ドリブルを速くつく為に多くの時間を割くのと同様に、その他のスキルを向上させる為に沢山練習をしなければならない、そう思いませんか?

2-3.身体面

 球技で唯一、空中にゴールが設定されており、上から通過させないと得点になりません。また、基本的には身体の接触(コンタクト)は禁止されていますが、ゴール下の密集地帯では常にフルコンタクト状態です。嫌がっていては勝つことができません。その為、フィジカル面、特に身長のアドバンテージが如実に反映されてしまいます。

 また、コートの大きさが28m×15mと大きくなく、全ての選手が攻撃をし、守る必要があります。その為、試合終盤になってもパフォーマンスが落ちにくい身体にする為の筋持久力並びに心肺能力、更には激しいコンタクトに対して身体を守るための筋量、リバウンド時の垂直方向への瞬発力、左右の動きに必要な水平方向への瞬発力など様々なトレーニングが必要です。

 

 

3.上級者向け

3-1.「期待値」のスポーツ

 「確率」ではなく、「期待値」のスポーツという持論をご紹介したいと思います。ゴールを成功させるだけでは勝てず、総得点を限られた攻撃回数の中で極限まで高めることが近年のバスケでは求められている為です。

 基本的にゴールから遠くなればなるほど基本的にはシュート成功率が低くなる為、「確率」のスポーツとも考えられるのですが、バスケの場合、距離が遠くなると点数が増加するという特殊なルールがあります。これはNBAにおいてインサイドプレーヤーがあまりにも強すぎた為、ゴール下にボールを投げ入れるだけで勝ててしまう結果となり、ゲームが単調になったことが要因です。小さな選手でも外角からのシュートの精度を高めることで、試合に勝つチャンスが生まれたのです。

 つまり、「如何に高い確率でオフェンスを成功させるか」に焦点を充てるのではなく、「如何に得点効率の高い攻撃を成功させるか」を考えた方が、勝利にグッと近づくのではないだろうかということです。

3-2.「個人」か「チーム」か

  • 5人対5人とチームスポーツにしては比較的少ない人数でのプレーとなるため、個人の力とチーム力の双方の特色が反映される

 戦術として、スペインでも試合の最終局面では1ON1が最も効果的として採用されることが多いです。TOPでエース(もしくはPG)がボールを持ち、ピックをかけ、後はその選手の判断に任せるという形です。その為、拮抗したゲームの場合、個人スキルの差が勝敗結果を左右するケースが多いです。

 特に2012年のロンドンオリンピックの男子バスケ決勝「アメリカvsスペイン」では、4Pまで拮抗したとても良いゲームでした。しかし、誰の目から見ても明らかに個人技で上回るアメリカ代表が勝負を決する4Pのラストに取った作戦は、徹底した1ON1でした。勝てるマッチアップのところで1ON1を仕掛け、結果スペイン代表は引き離されて敗北、というゲーム展開でした。相手選手の個人能力が高く、それが5人のマッチアップ全てに該当する場合、ディフェンスの5人という人数はチームとして守るには少なすぎる為と考えられます。

その為、そのゴリ押しの戦術になるまでにある程度のリードを保つゲーム運びをしないと、アメリカのような個人スキル重視型のバスケに勝つのは難しいでしょう。

https://www.youtube.com/embed/l9wUr-CK1Y4

〈リンク〉1P 2P 3P 4P

4.まとめ

 如何でしたでしょうか?
様々な持論を展開しましたが、バスケの魅力として言いたい点は以下4つのキーワードです。これらがバスケの魅力なんです!

・アップテンポな展開

・ゴールが空中にある

・個人能力が反映されやすい
 
・確率(期待値)のスポーツ

 より具体例を交えた詳しい解説はnoteにて記載しておりますので、ぜひこちらもご覧になってみて下さい!

 本記事が皆さんのバスケを楽しむ為の一助となればこの上ない幸せです!

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