今回は、ある1日の練習の中で、「実際にどのように具体的なメニューを組んでいくのか」について、練習メニューのステップごとに分けて考えてみました。
具体的には、ある一つのスキルを身に着けるために、
練習メニューの順序はどうするのか
状況をどこまで細分化するのか
強度の設定はどう調節するのか
などについて考えています。
もちろん、様々な考え方があると思いますので、あくまでも一例として理解して頂きますようお願いします。
※あくまで本記事は一通りの流れをまとめたものなので、より詳細な解説が欲しい!というかたは是非このnoteの記事を読んで頂けると嬉しいです!
また、以前の記事では「どのようにスキルを習得していくのか」について、選手の理解度に分けて書いてみました。
【バスケ 育成】スキル体得までの6ステップを考える選手も指導者も、どの段階で躓いてしまっているのかを簡単に確認できると思いますので、是非こちらも合わせて御一読頂けると理解が深まるかと思います。
まず、スキルを定着させるためには以下の8つのステップ(段階)が重要になると考えます。
- 使う状況を理解する
- 身体の動かし方を理解する
- 低速で正確にできる
- ダミーディフェンスを入れた練習を行う
- ハンデを設けた対人練習を行う
- 限定された状況での対人練習の中でトライする
- ゲームの中でトライする
- 反復して練習する
1.使う状況を理解する
問いかけを通じて、スキルについて頭で考える習慣をつけてあげることが大切です。
2.身体の動かし方を理解する
そのスキルはどうやってプレーするのか、実際に身体の動かし方について説明をします。
3.低速で正確にできる(第1次反復練習)
上記の1と2の段階で、頭での理解→身体の感覚と順序よくステップを踏んできているので、それらを意識しながら実際にプレーすることによって、体得していく段階です。
4.ダミーディフェンスを入れた練習を行う
ダミーディフェンスにより、視覚的に使う状況のイメージを持たせることができるようになります。
5.ハンデを設けた対人練習を行う
様々な条件を調整し、有利な状況を作ってあげることでスキルを定着させます。
6.限定された状況での対人練習の中でトライする
ゲーム中での一場面を切り取った練習をしよう、という主旨です。
7.ゲームの中でトライする
実際の対人練習の中でドンドン使っていくようにします。
8.反復して練習する(第2次反復練習)
「質」と「量」の同時遂行が重要です。
したるべき状況で、したるべき動作を、無意識かつスムーズに行うことができる。
この境地に達するまで磨き上げることができる選手が世界レベルで活躍しているのだと考えます。